『とがる』カネコアヤノ
『とがる』カネコアヤノ
曲名がとがっている曲は好きなものが多い。表現が尖っているとかではなく、本当にとがっているもの。スピッツのトンガリ’95とかザ・クロマニヨンズ のとがってるとか。
僕の本名も元々はとがるという意味らしいから、遺伝子レベルでとがるが好きなのかもしれない。
あなたの花は枯れない 一生枯れさせない
愛が花束になる 一生枯れないやつ
カネコアヤノの詞には力強さがある。生きていくとても強い力がある。
血液みたいなものだ。透けて見える赤い血はとても綺麗だ。流れ出た赤い血はおどろおどろしくも、生命を感じる。
血の通った人間らしい、綺麗な、怖さもある、強い生きる力を感じる。
だから僕は将来のレコード屋の屋号をTOGARUと決めている。
『GT400/Mona Lisa』THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
『GT400/Mona Lisa』THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
逃げる歌が好きだ。
色んなことから逃げてきたからかもしれない。逃げる時は自由の嬉しさと漠然とした不安がある。大抵、自由の嬉しさは一瞬だ。後は漠然とした不安が広がる。
THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの曲なら一番GT400が好きだ。この曲からは自由を感じても不安は感じない。逃げているのに不思議と自由を感じる。
僕はミッシェルをリアルタイムで見てないから、後から見聞きした情報からだけど、解散に向かっていくギリギリさは感じる。きっとリアルタイムで聴いていた人はもっと感じていたのかも知れない。
だけど、不安は感じない。
物事は魅力は振り幅だと思っている。不安だけど不安は感じない。矛盾しているようだけど、それだけ振り幅があればある程、魅力を感じる。
だからGT400が好きだ。
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『人にやさしく/ハンマー』THE BLUE HEARTS
中学2年生の夏休み、僕はTHE BLUE HEARTSを聴いた。それからしばらくブルーハーツ以外聴かなかった。聴けなかった。ブルーハーツ以外は何も価値がないと思った。
スピッツの草野マサムネが「他の国産ロックがカスに見えるほどカッコイイ」と言っていたが、ブルーハーツを聴いて衝撃を受けた人間の心は、この一言に尽きると思う。
ブルーハーツだけが、自分と同じ経験をして、自分と同じ考え方をして、自分にどうしたらいいのか教えてくれる存在だった。
それは今も変わってない。
もし他人へ一つだけバンドを紹介するとしたら、間違いなくブルーハーツを紹介する。
ブルーハーツを聴いても悩みは解決できない。けれど、ブルーハーツは僕たちの気持ちを分かってくれる。